
販促物とは?9種類の特徴とポイントを詳しく解説
販促物は売り上げ向上を目指す販売促進(販促)に欠かせません。
販促物を使った広告や営業活動、商品・店舗のアピールは意識せずに行っていることがほとんどでしょう。
しかし、最近ではインターネットの普及とともに情報伝達のスピード加速し、店頭での販促は認知度・スピードともに遅れてしまいがちです。
総務省が公開した調査によると、趣味や娯楽に関する情報を得るためにもっとも利用するメディアとしてインターネットと回答した人は66%にのぼりました。
常に変動し続けるニーズや、人々の情報収集手段の変化などに対応するためには、販促方法も時代に合わせて柔軟に変えることが不可欠。最適なプロモーションを行うためにも今一度販促物のありかたを再確認することが重要といえます。
ただし、すべてをインターネットで行うことが有益とはいえません。これからは、従来の店頭販促をデジタル技術を駆使してワンランク上の販促に進化させることが重要といえるでしょう。
出典:総務省「IoT・ビッグデータ・AI~ネットワークとデータが創造する新たな価値~」
そこで、この記事では販促物の種類やそれぞれのポイント、打ち出すときの課題について詳しくご紹介します。
実店舗の販促にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.販促物とは?
- 1.1.目的その①認知
- 1.2.目的その②訴求
- 1.3.目的その③理解・共感
- 2.9種類の販促物の特徴・効果とは
- 3.販促物を作成する際のポイント
- 3.1.予算・納期・数量を決める
- 3.2.ターゲットを決める
- 3.3.活用する場面を想定する
- 3.4.シンプルなメッセージにする
- 4.販促物を打ち出すときの課題
- 4.1.販促物を設置するには労力・時間がかかる
- 4.2.外部委託するにはコストがかかる
- 4.3.作成者のセンスやスキルが問われる
- 5.販促物の課題を解決するツールとは
- 6.まとめ
販促物とは?
販促物とは販売促進物の略で、消費者の購買意欲を高めて売り上げを伸ばすツールのことです。
販促の目的は、店舗や商品の知名度を上げる認知、店舗や商品の魅力を伝え単価を上げる訴求、お客さまの購買意欲を刺激する理解・共感に分けられます。いずれも売り上げアップに欠かせませんが、目的によって適した販促物は異なります。
以下では、販促の3つの目的やそれぞれに適した販促物を考えてみましょう。
目的その①認知
認知とは、お客さまに店舗や商品のことを知ってもらうことです。どれほどお客さまに有益な店舗や商品でも、存在を認知してもらえなければ購入・利用していただくことはできません。
そのためには、「こんなお店があるんだ!」「何のお店だろう?」など、まずはお客さまの認知を得て、立ち止まってもらう必要があります。遠くからでも興味・関心を引けるような販促物で、お客さまにアピールすることが大切です。
認知を達成するには、お客さまが入店する際に迷わないよう、導線を意識した販促物が適しています。
目的その②訴求
訴求とは、お客さまの興味・関心を引くことです。せっかく足を止めていただいても、「何を売っているのか分からない」「お店の雰囲気が分からないから入るのが怖い」などと思われてしまっては、販促の目的を達成できているとはいえません。
店舗やサービスに興味・関心を持ってもらえたら、店内の雰囲気や取り扱っている商品・サービスなどを具体的に示し、「もっと詳しく見たい」「面白そう」などと思っていただく必要があります。また、目的の場所にお客さまを誘導できるよう、ポイントごとに分かりやすくアピールすることも大切です。
効果的に訴求するには、お客さま興味をそそるようなインパクトを意識した販促物が適しています。
目的その③理解・共感
理解・共感とは、お客さまに商品・サービスの価値を伝え、「購入したい!」「利用したい!」と思っていただくことです。入店していただけても「この商品がなぜおすすめされているのか分からない」「このメニューがどんな料理なのか分からない」など、商品・サービスの情報や価値が伝わらなければ、お客さまの購買意欲を刺激することはできません。
販促物には購入することでどのような価値・体験を得られるのかを伝え、不安や疑問を解消することが求められます。また、店舗運営では、スタッフ不在時でも迷っているお客さまに情報を伝えられような仕組みが不可欠です。販促物はスタッフに代わって商品の情報や価値を伝える販売員の役目も担っています。
お客さまの理解・共感を得て購入・利用につなげるためには、商品説明の補足や、背景などを伝えられるような販促物が適しています。
9種類の販促物の特徴・効果とは
販促では目的ごとに適した販促物を選ぶことが大切です。
以下では、実店舗での販促に欠かせない販促物を特徴とともに紹介します。
種類 |
特徴 |
効果 |
---|---|---|
看板・壁面看板 |
店頭や建物に付随して設置される |
|
のぼり |
道路沿いや店頭に設置される |
風ではためくため、動きで視認性を上げられる |
チラシ・ポスター |
窓や壁面に貼り付ける |
|
パネル |
店頭や売り場付近に設置される |
|
バナー |
専用のバナースタンドに設置する |
|
タペストリー |
ヒモなどで天井から吊るす |
|
カッティングシート |
窓や壁面に貼り付ける |
|
POP |
売り場や商品の近くに設置される |
|
デジタルサイネージ |
店頭・店内・壁面などさまざまなところに設置される |
|
販促物を作成する際のポイント
上記のとおり、販促物にもさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴があることが分かりました。
この章では、販促物を作成する際のポイントを紹介します。
予算・納期・数量を決める
「いつまでに作成するのか」「どれくらいコストがかかるのか」は、店舗の販促にとって必要なことです。
たとえば、次のキャンペーンで売り上げアップを狙うという目的で販促物を作成するとします。しかし、キャンペーンの時期を過ぎても作成できなかったり、売り上げアップができても、コストが利益以上にかかってしまったりしては本末転倒でしょう。
また、何ヶ所で展開するのかなど、必要数量の把握も大切です。数量によって、作成に時間がかかることもあるため、納期に間に合わないこともあります。
販促物を作成する際は、「作成にかけられる金額」「いつまでに必要か」「展開する箇所」を押さえておきましょう。
ターゲットを決める
「だれに見て欲しいのか」「どのような人に向けた商品を展開しているのか」が明確になると、商品の訴求力を高められます。
また、最近では消費者のニーズや情報収集の方法も変化し、購買に至るまでの行動も多様化しています。そのため、販促も「女性向け」のような漠然としたターゲットから、より“個”にフォーカスした方法へと変わってきています。
その際は、年齢層や性別などの基本的な情報だけではなく、家族構成や価値観、年収、休日の過ごし方などまで細かく想定します。あたかもターゲットが実在しているかのように詳細かつ具体的に決めることがポイントです。
販促物を作成する際は、見て欲しい人が「どのように考え、どのように生活している人なのか」などまでを決めましょう。
活用する場面を想定する
「どこに設置するのか」「目的は何か」など、活用する場面を想定すると、販促物に記載する内容やデザインなどのヒントになります。
たとえば、アパレルショップで商品の訴求をする販促物を例に考えてみましょう。この場合「メインの島で新商品をアピールする」という目的だとしても、さらに深く活用場面を掘り下げて考えることが大切です。「この商品の素材はお手入れ方法が特殊なので、販売員がいなくても必ず説明したほうがよい」「この商品は肌ざわりがよいので、販売員を気にせず積極的に触っていただきたい」など、新商品のアピール一つをとっても、いくつもその場面を想定できるはずです。
販促物を作成する際は、活用する場面を想定し「どのような役目を担って欲しいのか」を考えましょう。
シンプルなメッセージにする
「一瞬で理解できるか」ということも、販促物に求められる要素です。
店頭に設置して、通行人への認知を図る場合、歩いている人が販促物を目にしている時間はほんの数秒です。その間に何が書いてあるのかが分かる内容にする必要があります。
「今なら全品半額!」「生ビールが冷えています」など、短いメッセージで伝えたいことが伝わるよう、キャッチコピーや見出しを工夫しましょう。
遠くからでも分かるよう、メッセージはできるだけシンプルに。フォントの種類やサイズ、余白などを効果的に活用してメインで伝えたいことを目立たせましょう。
販促物を打ち出すときの課題
販促物は、もう一人の販売員のように店舗運営をサポートしてくれる大切な仲間です。ただし、その特性を活かして最大限の効果を引き出そうとすると、課題があることが分かります。詳しく見てみましょう。
販促物を設置するには労力・時間がかかる
販促物を設置するときは、多くの労力や時間がかかります。頻繁にイベントやキャンペーンを行う店舗の場合、その都度新しく販促物を作成して場所ごとに設置するという作業が発生します。複数複数の場所に設置している場合はさらに業務の負担になることも多いです。
たとえば、ポスターを額縁に入れて壁面に設置した場合はどのような作業が発生するのでしょうか。
この場合、以下の作業が想定できます。
- 壁面から額縁を外す
- ポスターを差し替える
- 壁面に設置する
- 水平のバランスを見て適宜修正する
- 古いポスターを廃棄する
ほんの5つのステップですが、営業時間中に作業ができないことも考えられるほか、設置しにくい場所だったり何ヶ所もあったりすると、さらに負担も増すでしょう。
どれだけ少ない労力で販促物を差し替えられるかが大きな課題となっています。
外部委託するにはコストがかかる
販促デザインの専門知識がない場合や、自社で作成できる労力や時間を確保できない場合、外部委託を行っている店舗も多いです。
しかし、定期的に差し替えが発生する販促物は、毎回委託するとコストがかさんでしまいます。現場のスタッフがクオリティの高い販促物を作成できれば委託コストを削減することができますが、そのために通常業務が滞ることも予想されます。
だれもがデザインスキルを持っているわけではないため、クオリティを求めるならある程度の委託コストを確保しておくことが必要です。
作成者のセンスやスキルが問われる
ポスターにしてもPOPの作成にしても、販促物は作る人のセンスやスキルが問われます。そのため、内製する場合は店舗によってのばらつきが出たり、効果的な販促物を作れなかったりする可能性もあります。
また、コスト削減を意識するあまり、低品質なデザインで妥協してしまっては効果的な販促を行うことは難しいでしょう。「伝えたいことが分かればよい」と、デザインをいい加減に考えていると、「この店舗はセンスがない」という印象を与え、お客さまの足を遠のかせてしまう原因にもなり得ます。
販促物の課題を解決するツールとは
販促物を打ち出す際の課題を解決するなら、デジタルサイネージの導入がおすすめです。デジタルサイネージはディスプレイと再生機器を使ってデジタルコンテンツを表示する販促ツール。動きや光で表現するため、視認性が高いのが特徴です。少ないスペースで複数のコンテンツを表示でき、目的や時間に応じて容易に使い分けられます。
株式会社ランドスキップが提供しているデジタルサイネージの“LOOOK(ルーク)”は、簡単な操作でデザイン性が高い広告やメニューを自動で生成できるデジタルサイネージです。コンテンツは遠隔操作で一括更新でき、貼り替え作業が発生しません。業務負担を大幅に削減してコストカットにもつながります。
さらにLOOOKは、200種類以上の豊富なコンテンツと100種類以上のテンプレートが利用可能。専門知識やデザインスキルがなくても安心です。ディスプレイとスマートフォンさえあれば初期費用0円、月額利用料4,980円(税抜)で導入可能ですぐにでも始めることができます。
まとめ
販促物は、一度も目にしない日はないほどあらゆる場所で活用されている販促手段の一つ。認知や訴求、理解・共感などの重要な役割を担っているため、積極的に取り入れることが必要です。
しかし販促物は種類も多く、販促効果を得るためには課題もあります。経営を継続し、商品・サービスを提供し続けるためにも、課題を上手に乗り越えることが大切です。
そのためには、課題のすべてをクリアして売り上げアップに貢献できる販促ツールの検討がおすすめです。
販促でお悩みの運営者様は、ぜひ一度、ワンランク上の販促ツールLOOOKの導入を検討してはいかがでしょうか。詳しい資料もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。