【マンション編】デジタルサイネージを利用した掲示板運用と活用シーン
近年、街の至るところで見かけるようになったデジタルサイネージ。最近では、マンションにデジタルサイネージを導入している建物も増えてきています。
実際に「分譲マンションのエントランスで見たことある」「エレベーターの中でデジタルサイネージの広告を見た」という方もいるのではないでしょうか。
マンション内にデジタルサイネージを設置することによって、掲示板の運用課題や利便性の向上が可能です。この記事ではマンション内で想定できる掲示板の課題とデジタルサイネージを活用する理由、具体的なシーンについて紹介します。
現在、マンションにデジタルサイネージの導入を検討されている企業さまや担当者さまはぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.マンションの掲示板運用に関する問題点
- 2.デジタルサイネージを利用した情報の周知方法
- 3.デジタルサイネージが情報共有に適している5つの理由
- 3.1.1.掲載する情報量に合わせて最適な表示ができる
- 3.2.2.明るく動きのあるコンテンツで視覚に訴えられる
- 3.3.3.音声コンテンツを駆使して聴覚へ訴えられる
- 3.4.4.印刷コストを削減できる
- 3.5.5.現地へ出向かずにコンテンツを更新できる
- 4.マンションで配信する具体的なコンテンツ例
- 4.1.インフォメーション・お知らせ
- 4.2.周辺案内
- 4.3.空室情報
- 5.デジタルサイネージの具体的な活用シーン
- 5.1.エレベーター内に設置して居住満足度を向上
- 5.2.共有スペース・エントランスの掲示板代わりに
- 5.3.防災情報の提供で入居者の安心・安全を確保
- 5.4.マンションの空間デザインに貢献
- 5.5.広告収益を目指す
- 6.まとめ
マンションの掲示板運用に関する問題点
不特定多数の方が暮らす集合住宅では、入居者への情報共有が欠かせません。たとえば、地域イベントへお知らせやゴミ収集等の情報は常に入居者に周知したい情報の一つです。
▼マンションで周知する情報例
- ごみ収集のお知らせ
- エレベーター点検のお知らせ
- 地域イベントのお知らせ
情報を共有する際には、エントランスやエレベーター付近などに設置された掲示板を使うことが一般的です。しかし、掲示板を活用した情報の周知には「掲示板のスペースが設けられない」「入居者の視界に入らない」といった問題点が挙げられます。
▼掲示板運用の問題点例
- 掲示板のスペースに収まりきらない
- 入居者の目に留まらない
- 読むのが面倒と感じられてしまう
掲示板の情報は、入居者が確認して初めて意味を持ちます。どうすれば一人ひとりに目を留めてもらえるか意識しながら掲示方法を考えることが重要です。
デジタルサイネージを利用した情報の周知方法
掲示板の運用課題を抱えているならデジタルサイネージを利用したコンテンツ提供が有効です。
たとえば、マンションのエントランスにデジタルサイネージを設置することで、動画や音声コンテンツを用いた情報を入居者に届けられます。
また、デジタルサイネージは明るい画面や大きな文字によって、入居者の目に留まりやすい掲示ができます。従来の紙面を使用した周知方法とは異なり、印刷や貼付け作業が不要な点もデジタルサイネージを活用するメリットです。
デジタルサイネージが情報共有に適している5つの理由
情報共有にデジタルサイネージが適している理由は大きく分けて5つあります。紙面による掲示板の運用からデジタル化へ移行したいならデジタルサイネージがおすすめです。
1.掲載する情報量に合わせて最適な表示ができる
デジタルサイネージは表示させるコンテンツが切り替えられるため、掲載する情報量が本体の大きさに左右されにくいという特性があります。
掲示板のように「文書が何枚までしか貼れない」という制限がありません。スペースに上限がないという点においては大きなメリットの一つといえます。
また、配信するコンテンツを必ずしも画面のサイズに収める必要はありません。静止画をスライド風に分割し、情報を強調させて表示するといった使い方も可能です。
2.明るく動きのあるコンテンツで視覚に訴えられる
デジタルサイネージは自ら発光できるという電子媒体ならではの特性があります。
紙媒体の場合は、夜間でも閲覧できるよう、エントランスの照明などにも気を配る必要がありますが、自身が発光するデジタルサイネージなら心配無用です。その明るさによって人の目を引きつける効果も期待できます。
そのほか、デジタルサイネージを使えば動画配信も可能です。動画を表示すれば、 明るい動きで視覚に訴えられるため、共有したい情報が目に留まりにくいという問題も解決できます。
3.音声コンテンツを駆使して聴覚へ訴えられる
紙面を利用した掲示板運用では、情報量によって文字が小さくなったり、文章が長くなってしまったり、さまざまな問題がありました。しかし、デジタルサイネージは視覚だけではなく、聴覚への訴求も可能です。
情報を読み上げる音声コンテンツでは「視力が悪く、眼鏡をしていないと文字が読みにくい」という入居者にも情報を共有できます。お知らせ情報の動画を視覚で捉えにくい情報も聴覚へ伝えられます。
4.印刷コストを削減できる
デジタルサイネージの利用で「印刷する」という運用面のプロセスを削減できます。
紙面を用いた掲示物は、共有期間が終了した後に処理が必要でした。しかし、デジタルサイネージならそういった紙面の処理作業も発生しません。
配信した過去のコンテンツをデータとして蓄積しておけば、再度必要になったときに利用できます。さらに政府が推奨するペーパーレス化の貢献にもつながります。
5.現地へ出向かずにコンテンツを更新できる
デジタルサイネージは、インターネットに接続したパソコンやスマートフォンから表示させたいコンテンツを簡単に配信できます。
自宅またはオフィスにいながら、必要なときに必要な情報を迅速に発信。管理人が常駐していないマンションでは活用しやすいともいえます。管理の負担を軽減できるほか、すばやい情報発信によって住民が利便性を実感できるといったメリットも挙げられます。
マンションで配信する具体的なコンテンツ例
デジタルサイネージの特性を生かしたコンテンツは、掲示板の問題点を払しょくするだけでなく、住民の満足度を向上する効果も期待できます。
インフォメーション・お知らせ
ごみの収集日やエレベーター点検に関する情報などの日常的なお知らせと同時に、災害時の避難経路・避難場所などが確認できるハザードマップを掲載する方法もあります。
災害や安全に関する情報を掲載することで、普段はなかなか掲示板に目を向けない人にもお知らせを届けやすくなります。ほかにも、知ってほしい情報だけでなく、住民の方が知りたいと思う情報を掲載することで、よりデジタルサイネージの存在感を強く示すことができます。
周辺案内
マンションの周辺施設情報も入居者にとっては有益な情報です。
新しくオープンする施設や開催予定のイベントなどの情報を掲載することで住民の満足度を高める効果が期待できます。また、広告スペースとして運用することも可能です。
空室情報
デジタルサイネージは、新規入居者を対象としたプロモーションの媒体としても活用できます。室内の動画コンテンツを表示することで物件PRに効果的です。
モデルルームを訪れた人やマンションの購入を検討している人に訴求、入居希望者の増加を図れます。室内情報はもちろん、周囲にある飲食店や商業施設のイベント情報などもアピールできます。
デジタルサイネージの具体的な活用シーン
デジタルサイネージは設置場所を工夫したり、表示するコンテンツに工夫を加えたりすることで、入居者の安全確保や満足度の向上といった効果をねらえます。
ここでは、マンション内でデジタルサイネージを設置するおすすめの場所や具体的な活用シーンとともに紹介します。
エレベーター内に設置して居住満足度を向上
エントランスに掲示板を設置しているものの「入居者が目を通してくれているのかどうか分からない」と不安な管理者さまもいるのではないでしょうか。そのような課題には、エレベーター内にデジタルサイネージを設置する方法がおすすめです。
▼エレベーターにデジタルサイネージを設置するメリット例
- 待ち時間や待機時間といったストレスを緩和
- 視認性の高いコンテンツを提供できる
- 住民満足度の向上につなげられる
エレベーター内にデジタルサイネージを設置すれば、待ち時間や昇降時間に情報を共有できます。さらに動きのある動画配信では、張り紙やポスターと比べて視認性を高められます。
そのほか、マンション管理会社からの連絡事項だけでなく、天気予報やニュース、占いなどのコンテンツ提供もおすすめ。入居者に価値のある情報を提供することで居住満足度の向上が期待できます。
共有スペース・エントランスの掲示板代わりに
これまでは掲示板にお知らせのポスターを貼り付けたり、回覧板を回したりといった情報共有が一般的でした。これらの方法には入居者に見てもらいにくいことや、やりとりが煩雑になるといった課題があります。
一方、入居者が通るマンションの共有スペースやエントランスにデジタルサイネージを設置すれば、ポスターや回覧板を掲示板として活用できます。
▼エントランスにデジタルサイネージを設置するメリット例
- 情報共有が簡単になる
- 景観も良くなる
- 有益な情報を周知しやすい
掲示板やポスターと比べて目に触れやすいため、より多くの入居者に有益な情報を届けやすくなります。また、壁や通路などに雑多な張り紙がなくなるため、マンションの美観を損ねる心配がないこともデジタルサイネージのメリットです。
防災情報の提供で入居者の安心・安全を確保
デジタルサイネージは、台風や大雨、地震などの自然災害が発生した場合にも入居者に防災情報をいち早く配信できます。
映像による避難経路の表示や外国語での音声アナウンスなど、入居者一人ひとりに配慮した情報提供が実現できます。
緊急時や自然災害発生時に、最新の防災情報をすばやく配信できるため、入居者が安心して暮らせる環境づくりや居住満足度の向上にも貢献します。
マンションの空間デザインに貢献
デジタルサイネージは、情報発信のツールだけでなく「空間をデザインするためのアイテム」としても利用できます。
たとえば、都心部に建つマンションのエントランスに自然いっぱいの画像を映し出して、オアシスのような空間を演出するのもひとつの方法です。四季折々の画像を使用すれば、殺風景になりがちなエントランスを季節を感じられる特別な空間に変えられます。
そのほか、デジタルサイネージを絵画のように飾る方法もおすすめです。絵画や風景などの画像を画面に写し出せば、空間に彩りを加え、エントランスやエレベーターホールなどの雰囲気づくりに貢献してくれます。
広告収益を目指す
マンションにおけるデジタルサイネージの応用的な活用法のひとつに、広告配信も挙げられます。
自社広告だけでなく、他社の広告配信の媒体として活用することで広告収益を目指すことが可能です。入居者層に特化した広告によって収益につなげられる可能性も秘めています。
まとめ
今回はマンションでデジタルサイネージを使用する方法や具体的な活用シーンについてご紹介しました。デジタルサイネージを使えば、今まで紙媒体で行っていたマンションの入居者への情報共有を、より便利で効果的に行えるようになります。
管理の手間を削減したり、入居者の満足度向上を目指せたりと、多くのメリットが見込めるのが魅力です。
一方で、「知識がなく、デジタルサイネージを使いこなせるか不安」「実際に導入するとなるとハードルが高いのではないか」などとお考えの管理者さまもいらっしゃるかもしれません。
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