
デジタルサイネージの効果的な使い方とは? 5つの方法と活用イメージ
デジタルサイネージというと、紙媒体の広告ツールの代わりとしての活用をイメージする方も多いのではないでしょうか。
デジタルサイネージは静止画・動画・音声を活用できるため、幅広い表現が可能です。情報発信において従来の紙の広告やポスターより利便性が高く、活用方法によって他店舗や同業他社と差別化を図れるとされています。
そのため、高い宣伝効果が期待できるとして多数の企業や店舗が取り入れているデジタルサイネージですが、最近では、「看板の代わり」「ポスターの代わり」としての活用だけでなく、その目的や使い方にも関心が寄せられています。
本記事では、デジタルサイネージを活用する5つの目的や効果を高める使い方、活用シーンなどを紹介します。
目次[非表示]
- 1.デジタルサイネージを活用する目的とは
- 1.1.①インフォメーション
- 1.2.②広告収入獲得
- 1.3.③プロモーション
- 1.4.④空間演出
- 1.5.⑤新型コロナウイルス対策
- 2.より効果を高める5つの使い方
- 2.1.静止画だけではなく動画も配信する
- 2.2.動線・場所を考慮する
- 2.3.更新頻度を高くする
- 2.4.時間や曜日に合わせて内容を変更する
- 2.5.インパクトを強くして注目を集める
- 3.デジタルサイネージの活用イメージ
- 3.1.飲食店での活用イメージ
- 3.2.小売店での活用イメージ
- 3.3.オフィスでの活用イメージ
- 3.4.ビル・マンションでの活用イメージ
- 4.まとめ
デジタルサイネージを活用する目的とは
インターネットの普及に伴い、より素早く正確な情報共有が求められる昨今、デジタルサイネージはあらゆるところで目にするようになっています。
かつて、看板やポスターなどの代替品という位置づけだったデジタルサイネージが、なぜこのように広がりを見せているのでしょうか。
最近では、デジタルサイネージは以下の5つの目的で活用されています。
①インフォメーション
②広告収入獲得
③プロモーション
④空間演出
⑤新型コロナウイルス対策
以下ではそれぞれの目的から、デジタルサイネージに関心が寄せられている理由を考えてみましょう。
①インフォメーション
デジタルサイネージは、公共施設や交通機関、金融機関や商業施設、医療機関、一般企業などではインフォメーションツールとして活用されています。
たとえば図書館や美術館などの公共施設の場合、館内の案内や営業時間、現在行っている催事・イベントなどの案内などを表示します。
このほか、ニュース番組や近隣の情報、交通機関の時刻表などで施設利用者の情報収集の場にしたり、災害時の危機広報に活用したりとコンテンツの内容は多岐にわたります。
施設に訪れた人に必要な情報を、適切な場所・タイミングで提供することで、案内に必要な人件費の削減も可能です。
②広告収入獲得
デジタルサイネージは、広告収入獲得のためのツールとして活用されるケースもあります。
人通りの多い場所に面した壁にデジタルサイネージを設置してクライアントの広告を表示、広告を行う場所と機会を提供して広告収入を得るのが一連の流れです。
これには逆のパターンもあります。自社の商品やサービスのターゲットと同じような属性の人が多く集まる場所にデジタルサイネージを設置させてもらい、機器を提供して場所利用させてくれたクライアントに料金を支払うというケースです。
いずれもデジタルサイネージを設置することでメリットを得ることが目的となっています。
今まで活用していなかった場所を広告の場に変えることで、収入アップが期待できます。
③プロモーション
デジタルサイネージは、店舗のブランディングや商品やサービスの認知のためのツールとしての活用も一般的です。
商業施設や小売店、飲食店などの店舗のイメージの訴求や、特定の商品やイベント、キャンペーンなどの訴求に活用されます。
ポスターは貼るための壁や窓、パネルなどが必要なため、設置するためには制限があります。その一方、デジタルサイネージは電源さえあればどこにでも設置できます。動きや音で表現できるため、より訴求効果の高いプロモーションが可能になります。
④空間演出
デジタルサイネージは空間演出ツールとしての活用も可能です。
ディスプレイにデジタルアートや風景映像などを表示して、世界観やコンセプトを表現するのに活用されます。
絵画や写真などのアート作品を空間演出に活用するのは用意ではありませんが、デジタルサイネージはコンテンツを選択するだけで変更が可能です。コンテンツの種類も豊富に選べるため、季節やキャンペーンなどに合わせて自由な演出を実現できます。
話題性を提供して空間としての価値も高まり、集客アップが期待できます。
⑤新型コロナウイルス対策
デジタルサイネージは、新型コロナウイルス感染対策でも力を発揮します。
三密の回避や非対面・非接触での接客が求められる今、情報共有ツール一つとして活用されています。
出入り口で手指消毒用のアルコールを設置した場所を表示したり、感染対策としてどのようなことを行っているのかを表示したりすることで、訪れた人の安心感を高めます。
その際も、チラシやポスターなどでの情報共有は貼り替えが必要となるため接触が伴いますが、デジタルサイネージは遠隔操作が可能です。感染リスクを抑えつつ、タイムリーな情報共有を可能にします。
遠隔操作による業務効率化はもちろん、ペーパーレス化で環境保護にも役立ちます。
一つのツールでこのように複数の目的を達成できるばかりか、それぞれに異なる効果を生み出すデジタルサイネージ。さらなる需要の広がりが予想されます。
より効果を高める5つの使い方
デジタルサイネージの効果をより高めるには使い方が重要です。以下では商品やサービスの宣伝に効果的な5つの使い方をご紹介します。
静止画だけではなく動画も配信する
デジタルサイネージの最大の魅力は、スライドショーや動画などを配信できることです。
デジタルサイネージは、紙媒体のポスターでは不可能な動きや音を表現して高い視認性を発揮します。
また、複数のコンテンツを切り替えて表示できるため、多くの情報を伝えることが可能です。高画質の動画や音声を使ったコンテンツを表示して通行人の足を止め、効率よく情報提供しましょう。
動線・場所を考慮する
広告は、多くの人が集まる場所に設置することで高い効果を発揮します。
デジタルサイネージの場合、多くの人が集まる場所という前提に加えて、動線やターゲットとの距離を考慮して設置場所を決めることが重要です。大画面のディスプレイでも近すぎたり遠すぎたりすればしっかりと見てもらえません。
また、どれほど有益な情報も人通りの少ない場所では適切に提供できません。店舗や施設の入り口付近、通路沿い、エレベーター乗り場など、一定時間足を止める場所などに設置しましょう。
更新頻度を高くする
デジタルサイネージの強みは、配信するコンテンツの内容を変更しやすく、柔軟に対応できるという点です。そのため、鮮度のある情報発信に適しています。
その日のおすすめやセール情報、売れ筋などをリアルタイムで更新することで通行人の足を止め、来店を促します。新商品や新たなサービスを提供するタイミング、季節の変わり目などに合わせて更新しましょう。
時間や曜日に合わせて内容を変更する
時間や曜日によって見る人の属性も異なり、求めている情報も変わります。
そのため、状況に応じたピンポイントな情報提供が必要となります。
どれほど有益な情報でも、発信するタイミングが間違っていれば必要な人に届きにくくなります。状況に応じて内容を変更することで質のよい情報提供が可能になります。
カフェの場合、朝はコーヒーやモーニングセット、昼はランチメニュー、夕方はディナータイムやお酒などの情報を配信して、見る人の購買意欲を促進しましょう。
CMS※1を活用すれば時間や曜日などに合わせてコンテンツを自動で切り替えられるためおすすめです。
※1・・・コンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)の略で、配信するコンテンツを管理するためのシステム
インパクトを強くして注目を集める
デジタルサイネージは至るところで活用されており、今では珍しいツールではありません。そのため、効果を高めるためには他店舗や同業他社と差別化を図ることも重要です。
デジタルサイネージのコンテンツは、見た人が思わず足を止めるようなインパクトがあるデザインを心がけましょう。映像や音声のこだわりはもちろん、興味を引くキャッチコピーで通行人の目を引くことも必要です。
デジタルサイネージの活用イメージ
アイデアや目的次第で、いくつもの使い方ができるのがデジタルサイネージの強み。ここからは、デジタルサイネージの具体的な活用イメージを見てみましょう。
飲食店での活用イメージ
明るい画面で詳細な部分まで見やすいのがデジタルサイネージのメリット。店頭に設置して、店内の様子やおすすめのメニューなどを表示すると、集客アップが期待できます。
どのような店舗なのかを動画や映像で伝えることで、初めてのお客さまの不安を軽減できるでしょう。
店内ではご予約のお客さまに向けてサプライズメッセージを配信したり、インテリアコンテンツを表示して空間を演出したりと方法はさまざまです。お客さま満足度を高めるためにも活用できます。
▼飲食店での活用についてもっと知りたい方はこちら
デジタルサイネージ導入で飲食店が得られる3つのメリットと活用事例
小売店での活用イメージ
デジタルサイネージはリアルタイムな更新が可能なほか、狭いスペースで複数の情報を表示することができるため、情報発信に適しています。
小売店ではブランドのプロモーションムービーやCMなどを配信してブランディングしたり、セールやイベントの情報を配信してお客さまの購買を促したりといった販促に活用できます。
複数のデジタルサイネージを一括で作成・管理することもできるため、POP作成や貼り替え作業の労力も不要になります。
▼小売店での活用についてもっと知りたい方はこちら
【スーパーマーケット編】効果的なデジタルサイネージの活用方法
【ドラッグストア編】デジタルサイネージ使った販促方法と活用シーン
オフィスでの活用イメージ
オフィスのエントランスに設置すれば、来訪者に対する企業のアピールに活用できます。製品やサービス、経営理念などを表示すれば自社への理解も深まるでしょう。
また、社内での活用もおすすめです。会議室に設置して配布資料やホワイトボード代わりに活用すれば、ペーパーレスで情報を共有することが可能。修正や変更点なども即時反映できます。
このほか、休憩室に設置して従業員向けの社共有に活用したり、風景動画を表示してリラックス効果を高めたりといった使い方もできます。いずれの情報共有も非接触で行えるため、新型コロナウイルスの感染対策にも有効です。
▼オフィスでの活用についてもっと知りたい方はこちら
ビル・マンションでの活用イメージ
デジタルサイネージは、ビルやマンションの掲示板代わりに活用するケースも見られます。
エントランスに設置して、管理会社からのお知らせや近隣の情報などを表示すれば、エントランスをスッキリとした状態に保てます。
このほか、不審者情報を共有したり、災害時に近隣の避難施設の情報を配信したりといった使い方も可能です。必要な情報を適切に案内することで入居者の安心感が高まります。
▼ビル・マンションでの活用についてもっと知りたい方はこちら
【マンション編】デジタルサイネージを利用した掲示板運用と活用シーン
まとめ
デジタルサイネージは視認性や利便性の高さから多数の企業や店舗が取り入れています。今後もデジタルサイネージの効果を発揮し、効率のよい販促を行うためにはポイントを押さえた活用が必要です。
デジタルサイネージを効果的に活用するには、インパクトのある動画を配信したり高い更新頻度を保ったりといった工夫が大切です。
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